第一章　車の制作

Object Movieにしたいモデルの中心に、ダミーのオブジェクトを作り、不可視状態にします。（レグナムの親）

次に、新規カメラを配置します。
場所はどこでも良いのですが、ターゲットカメラでないことに注意しましょう。

この二つのイベントマークを選択します。（Fig.2-1）

Quicktime VR オブジェクトアニメーションアシスタントを開きます。（Fig.2-2）

　ｱﾆﾒｰｼｮﾝ→ｱﾆﾒｰｼｮﾝｱｼｽﾀﾝﾄ→QuicktimeVRｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄ1.0.1...

Fig.2-2

とりあえずデフォルトのままOKしてみましょう。
自動的にカメラ１のアニメーションが19秒分作成されたはずです。（Fig.2-3）

アニメーションを再生してみると、真上から真下へ向かって1回転/秒（19回転）しています。
この19という値（Rows）は、アシスタントの緯度にある数値によって変化し、下記の公式によって表されます。Rowsは緯度方向の分割数になります。

　Rows＝(緯度の開始-緯度の終了)/振り+１

ウィンドウに対するオブジェクトの大きさが適切でない場合は、経度の距離の値を変えるか、オブジェクト自体のスケールを変えて調整します。

Fig.2-3

アニメーション速度を一定にします。

カメラ１を選択し、

　モデル→ベロシティ...

でベロシティウィンドウを表示します。

回転の全イベントを選択し、一定の速度にします。（Fig.2-4）

今回作成するムービーは、Web用としてデータサイズを抑えるため、緯度方向の分割を下記のように設定しました。

　サンプル１：経度方向にのみ回転（開始：25　終了：25　振り：0）
　サンプル２：緯度方向４分割（開始：60　終了：15　振り：15）

カメラのアニメーションは1回転/秒でした。

ということは、レンダリングのフレームレートが経度方向の分割数（Columns）になり、下記の公式によって表されます。

　Columns＝(360/1フレームの回転角)-1

フレームレートを入力します。（Fig.2-5）

例：

　15度ずつ回転させたい場合は23
　20度なら17
　30度なら11

レンダリングボタンを押すと、ファイル保存のウィンドウが開くので、オプションを押して圧縮設定を行います。

ここで重要なのは、基準フレーム単位を1にすることです。（Fig.2-6）

圧縮プログラムは、CGの場合はベタ塗り部分が多いため、アニメーション圧縮が良いでしょう。品質は用途とデータサイズで判断しましょう。

これで準備OKです。
ムービーをレンダリングしましょう。

Make QTVR Objectを起動し、レンダリングしたムービーを開きます。

開いた時点では普通のQT Movieです。これにObject Dataを付加します。

　Edit→Add Object Data

で、設定ウィンドウが開きます。（Fig.2-7）

Of RowsとOf Columnsに先程の数値を入力してOKします。
設定が間違っていなければ、ドラッグでオブジェクトを回転できるはずです。

上手く回転できたら、ファイルを開いたときの最初の視点を設定します。

ムービーをドラッグして、好みの視点に合わせ、

　Edit→Set Poster View

を選択すると、もう完成です！

WindowsやWebで見せたい場合は、クロスプラットフォームで保存しましょう。

　File→Save As Cross Platform

サンプル１
Rows＝1（開始：25　終了：25　振り：0）
Columns＝17
120KB