第一章 車の制作
第一部 基本モデリング
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六角大王を使用して車のモデリングを行います |
作業に入る前に、下絵を用意しスキャナやデジカメを使って取り込みましょう(Fig.1-1)。下絵が有ると無いとでは仕上がりのリアル感、作業効率が全く違ってきます。
取り込んだら比率と水平を揃え、余分な寸法線などは消去して見易くします。これを各面ごと一枚づつ保存します(側面、上面、前面、後面)。画像の大きさは、モニターサイズより二回りくらい小さいサイズが良いでしょう。
現在市販されている車の場合、カタログに小さな図面が載っているはずです。カタログには図面の他にも写真が沢山あるので、モデリングの参考になるでしょう。(テクスチャ作りにも使えます)
カタログの入手が困難な場合、プラモデルやミニカーを買ってみるのも良いでしょう。
Fig.1-1
ボディ
まず用意した下絵を読み込みましょう。
表示→背景の色→背景を読み込む...
で側面図を読み込み、ボディの輪郭をトレースします。(Fig.1-2)
ルーフレールやドアミラーは後から作るので、今は無視します。 |
Fig.1-2 |
視点と背景を上面図に切り替えます。
先程トレースした輪郭線がボディの中心線になります。(Fig.1-3) |
Fig.1-3 |
中心線を「コピー」し「左右にペースト」します。
編集→左右にペースト
これを数回行います。(Fig.1-4) |
Fig.1-4 |
外側の輪郭線をボディのラインまで移動します。
ボディの横方向に輪郭線をつないでいきます。
この時、内側のタイヤハウスの部分は消去します。
タイヤハウスの部分にも面が貼れるようにつなぎます。(Fig.1-5) |
Fig.1-5 |
ここまで出来たらパースで見てみましょう。
少し車の形が見えてきました。
この時点で面を貼ります。(Fig.1-6)
面塗り→全部に面を貼る |
Fig.1-6 |
次に、上面図を見ながら形を整えます。(Fig.1-7)
だいぶ車っぽくなってきました。(Fig.1-8) |
Fig.1-7 |
ここでちょっと一息入れましょう。
早い人ならここまでで30分くらいかな?
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Fig.1-8 |
次にボディ側面を作ります。
とりあえず、おおざっぱに横方向へ線をつなぎ、それから縦につないでいった方が良いでしょう。こうするとボディ形状があまり崩れません。窓のラインは、側面図を見ながら合わせてしまいましょう。
全ての面が貼れたら、形をざっと整えます。(Fig.1-9) |
Fig.1-9 |
ここから細かい作業になるので、分かり易くするために色を付けます。(Fig.1-10)
色付けは、ポリゴン単位で選択できるWindows版の方が楽ちんです。 |
Fig.1-10
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窓枠を作り、ボンネットやルーフ、ドアの丸みなどを微調整します。(Fig.1-11) |
Fig.1-11
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テールランプを作ります。(Fig.1-12)
簡単に書きましたが、この辺が一番時間のかかる作業です。
納得のいくまで調整しましょう
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Fig.1-12
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タイヤ&ホイール
六角大王付属の部品データから茶色の円柱をコピーし、新規ファイルにペーストします。(Fig.1-13)
ペースとしたらグループ解除します。
加工→グループ解除 |
Fig.1-13
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端の円を延長します。 編集→延長
延長させた円を移動し、縮小します。 加工→拡大縮小
同じ作業をもう一度繰り返します。(Fig.1-14)
同様に反対側の端も加工します。 |
Fig.1-14
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タイヤ部分を黒く塗り、内側のホイール部分を線でつなぎ面を貼ります。(Fig.1-15)
ホイールのスポークを描きます。(Fig.1-16)
スポークを延長して面を貼り、位置を合わせて完成です。(Fig.1-17)
全選択してグループ化し、新規保存します。 編集→全部を選択 加工→グループ化 |
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Fig.1-15
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Fig.1-16
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Fig.1-17
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ルーフレール
側面図を元に、ルーフレールの輪郭を描きます。(Fig.1-18)
延長して面を貼り、形を整えれば完成です。(Fig.1-19)
全選択してグループ化し、新規保存します。
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Fig.1-18
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Fig.1-19
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ドアミラー
前面図を元に、ドアミラーの輪郭を描きます。
延長を繰り返し、形を整えて完成です。(Fig.1-20)
全選択してグループ化し、新規保存します。 |
Fig.1-20
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出来上がった部品をコピー&ペーストで本体のファイルに配置していきます。
タイヤ&ホイールは左右にペースト後、回転させます。 加工→回転
位置と大きさを調整して完成です!
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