Exhibition


 今年の入場者数は4万人強だった(らしい)。機器展示にも多くの企業が出展したしたが、これといって目玉が無かったこともあり、製品、技術ともに驚くような展示は見られなかった。
 NT対SGIの展示も、昨年とあまり変わらない比率だったように思う。が、ソフトのデモはNT環境によるものが多かった。やはり今後はNTで動作するというのが、新製品の絶対条件になってくるのだろうか? 
 また、プレゼンに使われていたマシンはiMacが多かったが、Macintosh関連の製品は一気に影を潜め、CG制作と言えばNTという図式がすっかり根付いてきたように思われる。

 今年の展示で目立ったものは少なく、イメージ・ベースド・モデリング関連のソフトと、モーション・キャプチャ、CGプロダクションのブースなどは、殆ど昨年同様のものだった。そのほか気になったブースについて簡単に纏めておく。


Alias/Wavefront

 MAYAによる「スター・ウォーズ エピソード1」のメイキング・デモを行っていた。デモに使用されていたのはポッドレースのシーン。英語の解説はあまり理解できなかったが、映像を見ているだけでも一連の作業の流れは掴むことができた。それにしても、映像制作に対するこだわりには頭が下がる。


Avid/Softimage

 Softimage|3Dの次世代バージョン「Sumatra」がようやく正式発表となった。年内にリリースらしい。見た目は昨年の展示とあまり変わらなかったように思う。インターフェイスが変わるので、とっつきにくいかも知れない。また勉強のし直しか?それともMAXに乗り換えるか?
 ノンリニア・アニメーションは下準備が大変そう。上手く使いこなせるかどうかは、触ってみないと分からないって感じ。使いこなせれば、アニメーション制作のスタンダードの地位はまだ揺るぎ無いのか?


NewTek

 Lightwaveの最新バージョン「Ver. 6.0」の新機能が見えてきた。かなり大きなバージョンアップになるようで、リソースも全て書き直しているそうだ。
 新機能の中で注目なのが「リアルタイム・サブディビジョンサーフェイス」「スケレゴン」。今まで殆ど使ってなかったが、アニメーションが作りやすくなるなら触ってみようかな?


REALiZ

 昨年と出展内容は同じだったと思う。映像・画像を自動的につなぎ合わせる「Stitcher」、イメージベースド・モデラー「Stereo Modeler」「Real Modeler」、3Dスタビライサ「Match Mover」の各製品だが、全て合わせると日本円で350万円くらいになるらしい。機能・精度は良いのだろうが、安いソフトが沢山出回っているのでちょっとキツイのでは?
 CFや映画の制作といった、本格バリバリ・プロ仕様って感じ?


CGプロダクション 

 今年も多くのCGプロダクションがブースを構えていたが、やはり一番目立っていたのはILM。「ナブー・ファイターのポスター」(無料)と「ポッドレースのTシャツ」($10)で人気を集めていた。当然、両方ともゲット!