Exhibition



全体的な感想

 今年の入場者は日本人がアメリカ人に次いで2番目に多かったとのこと。どうやら昨年(2000年)にカナダを抜いたらしい。機器展示にも多くの企業が出展したしたが、年々規模は縮小しているようだ。
 今年目立ったのはWeb 3D関連。ツアー参加社にもWeb 3D関連の調査として参加した人が多いようだ。(この私もそのひとりなのだが) Web 3Dもそうなのだが、数年前に比べるとVirtual RealityなどのReal-Time CGのデモが多かったように感じた。これはやはりハードの性能向上が大きく作用している。一般ユーザがPCの3D性能を向上したいと思う場合、一番手っ取り早いのがビデオボードの交換であろう。今年の展示では“3D Labs”と“ATI Technologies Inc.”という2大メーカが出店していたが。今まではプロ向けボードの展示しか見当たらなかったが、一般ユーザが購入し易い低価格高性能なボードが増えており、Real-Time CGの需要がますます増える土台はできつつあるように感じた。 そもそも3DCGを使ってコンテンツを見せようと思う時、Real-Time、Interactiveに使用するのが一番価値が引き出せると思う。今後のCG業界は、High-Quality CG Movieの追求とReal-Time & Interactive CGとの方向に、ますます二分されて行くのではないだろうか?(ちなみに私が本当に作りたいのは後者である。)
 ハードメーカーで目立っていたブースは、Sun、SGI、HP、Compaqなど。数年前まではSGIの一人勝ち状態が続いていたが、WSよりもPCによるCGシステムが圧倒的に多かった。
 ソフトメーカーでは、Discreet(3DS MAX)、Alias(MAYA)、Softimage(SI|XSI)、Newtech(Lightwave)の4大メーカーが大きなブースを構えていた。
 その他のブースで気になったのが、NTT Pacific Interface。高精細プロジェクションを展示しており、解像度は3840×2048Pix。IMAX並の高精細に、HDTVに匹敵するハイコントラスト。たまげた。参考出展であり、現在売り先を模索中とのコト。そうとう高価なんだろう…。


Web 3D 関連

 主なWeb 3D 関連の企業は出展しており、その他の小さな企業団体も含めると80以上もの出展があったようだ。とてもじゃないけど、全部じっくりとは見て回れない。
 そんな中でも目立っていたブースは、Viewpoint、Pulse、そしてMacromediaだ。今までのWeb 3Dといえば“E-Commerce”を中心に使用されてきたケースが多い。商品を綺麗に見せるという意味では、ViewpointとPulseが業界を引っ張っている。 そんな中で新しいWeb 3Dとも言えるのがMacromediaの“Shockwave3D”である。Havokという物理シミュレーションを標準装備し、3Dソフトとの相性も良い。ユーザ数の多いDirectorでオーサリング可能と言うのも魅力である。これらの理由から“Entertainment”分野で爆発的に浸透する可能性を秘めていると言える。
 今後は“E-Commerce”と“Entertainment”の2分野に大きく別れて行くのではないだろうか? 当面は上記の3企業が業界を引っ張って行くものと思われる。


CGプロダクション 

 今年も多くのCGプロダクションがブースを構えていたが、どこもリクルート目的がメインのようでたいした展示はなかった。
Industrial Light + Magic:毎年恒例の$10Tシャツ、今年は「BOBA FETT」。当然購入!ポストカードもゲット!
Pixer:今年の目玉商品“Monstars, Inc.”のポスターを配っていた。早朝ダッシュでゲット!
Digital Domain, PDI/Dreamworks, Rhythm & Hues:リクルートのみ。何も配ってなかった…。


SQUARE(FF The Movie)に関する話

 最近のゲームにはReal CG Movieがふんだんに盛り込まれている。それはそれでイベントの一つとして捉えれば良いことなのだが、間違った方向へ進んでいるメーカーもある。SQUAREが良い(悪い)見本であろう。確かに“FF The MOVIE”は映像的には素晴らしい技術がある。しかしアメリカでは早くも大コケ状態であり、L.A.近郊では既に1館しか上映していなかった。理由は何故か?シナリオが悪いのである。確かにGAMEでは大ヒットしているシリーズであるし、その面白さは私も認めるところである。だが、GAME(RPG)はストーリーにそって進むにせよ、実際はPLAYERがストーリーを進めて行くと言う意味でInteractiveであり、一方通行の映画とは全く違ったモノなのである。 SQUAREのブースでは“FF The Movie”の1シーンをポリゴン・リダクションしてReal Timeに動かすデモを行っていた。高性能なビデオボード1枚で表示しているとのコトあった。確かにPlaystation2やGameCube、X-Boxよりも遥かに綺麗なのだが…。
 ゲーム・メーカーの作る映画には限界があるってコトなのか? いや、そうではない。リアルな人間をFull CGで作ろうとしたコトがそもそもの間違いなのである。Full CG Movieで成功している作品は、どれもキャラクタがイキイキとしている。そのキャラクタ達を生かすも殺すもシナリオ次第なのである。SQUAREはRPGだけ作ってりゃ良かったのに…。どうしても映画を作りたいのであれば、ちゃんとした映画用の脚本書ける人に頼みなさい。