入西のビャクシン
撮影日:2005年04月26日

【埼玉県指定天然記念物】このビャクシンは、樹高12m、樹周約3m枝下5mの大木である。幹も枝も赤味がかった褐色で、たてに無数の裂け目をみせたまま大きくよじれているので、土地の人々は「ねじり木」と呼んでいる。  ビャクシンは、ヒノキ科の常緑針葉針葉木で、正式名称は「イブキ」であるが、ビャクシンと呼び慣わされている。樹高は普通15〜17mで、巨木は四国、和歌山など温暖な地方に多い関東では、直径1m以上のものはきわめて少なく、鎌倉の建長寺、湯河原の城願寺のほか県内では川口市芝の町徳寺にある、よじれて奇異な樹相を呈しているこのビャクシンには、次のような伝説がある。  「住古、諸国巡錫の、ある名僧が、この地にたたずみ、手にした枝を地面に突き立て、枝葉茂りて栄ゆるようにと祈ったところ、祖の枝が出、葉がついた」

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